2014全英リコー女子オープン
期間:07/10~07/13 場所:ロイヤルバークデールGC (イングランド)
昨年、森田理香子が初挑戦した海外メジャーはゴルフの聖地・セントアンドリュースで行われた「全英リコー女子オープン」。初日2アンダーと上々のスタートを切って59位タイで予選通過を果たしたものの、リンクスがその牙をむいたのは大会3日目だった。硬く締まった地面の上を未体験の強風が吹き荒れる。森田はプロ転向後ワーストとなる「86」を叩き、「一生忘れないと思う」とか細い声を絞り出した。それでも、最終日は再びアンダーパーの「71」をマーク。4日間を通算14オーバーの65位タイで締めくくった。
―1年前の体験を振り返って、今どういう風に感じていますか?
3日目以外は、すごく良いスコアで回れたと思う。でも、セントアンドリュースという有名なコースに行って、ダブルグリーンとか強風とか日本にない状況を経験して、自分に欠けているものがたくさんあった。その中でもアンダーパーで回る選手がいるっていうことを知ったのは良い経験だったし、屈辱的なスコア(「86」)があったから賞金女王を獲れたのかもしれないと思う。それは後から何とでも言えるけど、去年は開幕戦から優勝して全英までに3勝して、勢いに乗っているはずだったのに、そこで一度落とされるというか、「このままじゃいけないぞ」って教えて貰えた試合でもあった。スコアは悪かったけど出てよかったと思います。
―今年は全米女子オープンにも出場しました。2度目の海外メジャーはいかがでしたか?
パインハーストNo.2は、良いショットをしても縦の距離1ヤードの違いで、ナイスショットがミスショットになったり、少しフック回転が入るとすごいところにいったりして、止めるボール、カットボール、インテンショナル(意図的に曲げる)ボールを打たないと対応できないというのをすごく感じた週でした。今までも岡本(綾子)さんから言われていたんですけど、そこまで実感していなかった。カットボールを打てることは打てるけど、どれくらい距離が落ちるとか、どれくらい曲がるとか、自分の中で自信がないし把握してなかった。それ以上にパッティングのストロークとかを気にしてやっていたので、改めて岡本さんがおっしゃっていたことをやっていかないと世界では通用しないんだということが“ガーン”と来ました(苦笑)。
―アプローチ、グリーン周りの技術については?
もともと(フェースが)被って入るから、アプローチもカットというか止められる技術が必要。私のスイングの悪いところは(フェースが閉じて)シャットに上がるところなので、そこを直していかないといけない。それはショットにも繋がりますよね。あとはイメージ力。すごく難しいグリーンだったから、球筋をイメージする力。そこにどう集中できるかという課題を感じました。カットボールとか、止められるボールを打っていると、そういう(難しい)ところに行かないし、行ったときもそこまであっちこっち神経がいかないと思う。でも、私は球も曲がるし、止められないし、いろいろ忙しくなる。出来る人はラインを読むことだけに集中できるけど、私は色んなことを考えなくちゃいけないから、忙しいゴルフで余裕がなかった。すごく良い経験だったけど、楽しいところは1つも無かったです。
―セントアンドリュースとパインハーストを比べて、自身の成長を感じた部分はありましたか?
落ち着いて自分を分析できたかもしれないです。セントアンドリュースでは「どうして?」とか、「こんな打っちゃった…」とか漠然とした感じだったけど、パインハーストでは「こういうことをしないといけない」、「こういうことが足りない」というのがはっきりしていた。それは多分、何回もミスしているからだと思うけど・・・。技術的にはなにも進歩していなかったっていうのが少し悲しいですけど(苦笑)。*1
―ヤニ・ツェンなど海外の一流選手ともラウンドしましたね。
ヤニ(ツェン)も(ミッシェル・)ウィもパワーがあって、止められるし、強い。でも、私も技術がついてくれば、敵わないことは無いと思う。鍛えて、パワーがついて、ショットもコントロール出来てきたら良い戦いができるかもしれない。日本人だから出来ないってことは無いと思う。
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