コース解説
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スタートホールは距離の短いパー4。ドナルド・ロスの哲学では1番ホールはできるだけプレッシャーを選手から取り除き、体をほぐしてほしいという願いが込められている。しかし残り135~150ヤード近辺から急激にフェアウェイは狭く、グリーンはパインハーストらしいドーム型。ショートアイアンの精度が試される。
緩やかな右ドッグレッグのパー4は過去に当地で開催された1999年、2005年大会でいずれも最も対パーの平均スコアが悪かった。セカンドショットをどういったアングルで打てるかどうかが重要で、そのためティショットがカギになる。左サイドを捕えたいが、大きなバンカー群が恐怖心をあおる。
男女ともに2か所のティグラウンドが使われる予定。距離が長いティの場合はバンカーを避けながらフェアウェイにレイアップするのが常套手段。短い場合は距離的には1オンも狙えるが、グリーン奥にこぼすと大きなトラブルにつながりかねない。1999年大会を制したペイン・スチュワートは4日間で3バーディを奪った。
ドナルド・ロスがパー5として設計したホールだが、パー4としてプレーされる。ティグラウンドが前に出されたことで、ティショットはダウンヒルへと転がっていく。グリーンサイドのバンカーが拡大されており、距離のあるセカンドショットにも制度を求める。グリーンは全体的に右から左へと傾斜している。
左ドッグレッグとなるが、ティショットが成功すれば多くの選手には2オンのチャンスが生まれてくる。しかしフェアウェイが全体的に、右利きの場合はつま先上がりになるケースが多く、引っかけには要注意。しっかりとアゴの高いバンカーが待ち構えている。
アウトスタートで最初のパー3は、コース内で最も難易度が高いパー3になるかもしれない。距離があり、グリーンの両サイド、特に左側のバンカーは最も深い部類に入る。グリーンは右から左に傾斜。また手前にもこぼれやすい。アゲンストの風が度々吹くので、しっかりとシミュレーションを。
右ドッグレッグのパー4は、ティショットでフェアウェイウッドやユーティリティ、ロングアイアンでの刻みが効果的。フェアウェイを左に外すとネイティブエリア、欲張って右に出すと、深いフェアウェイバンカーが口を開けている。グリーンの難易度も高いが、第1打で左方向へ打ち出していければ、ショート、ミドルアイアンでバーディチャンスを創出できる。
本来のパー5をパー4に設定する、距離はあるがティからピンを望めるストレートホール。男子の場合はティグラウンドが2つになった。第2打は左右の視界が開けており、花道も用意されるが、グリーンは奥から手前に受けているが、左へ外したり、奥の9番ティグラウンドまで飛ばすと厄介なことに。
左手前、右手前、そして奥のグリーンの周辺3方向がバンカーで囲まれており、非常に正確な第1打を要求されている。左から右に傾斜するグリーンだが、前後には、効果的なマウンドがある。折り返しのホールをきっちりパーでまとめ、後半につなげたい。
2オン可能な5番とは違い、多くの選手が3打目勝負を余儀なくされそうなパー5。狭いフェアウェイだが、なんとかマウンドのある右サイドから攻めたい。グリーンは左から右に傾斜。しかし奥にこぼすと転がり落ちてしまうので、ピン位置によってのショット選択がカギになる。
パー4が4ホール連続となる最初のホール。フェアウェイが広く取られており、豪快なティショットが可能だ。距離的には短く、左サイドを捕えられれば、セカンドはミドルアイアン以内でバーディを狙える。ただしグリーンを右に外すと、ネイティブエリアからのトラブルとなる可能性が高い。
多くの選手がドライバーで第1打を放つ緩やかな右ドッグレッグのパー4。距離があるため、正確かつビッグドライブが必要となる。砂地、ワイヤーグラスがフェアウェイの両サイドに構えており、恐怖心が渦巻くホール。フェアウェイ左サイドから中央がセカンドショットのベストポジションになる。
ティショットはドライバーを使わないことが多い右ドッグレッグ。右サイドのバンカーを避けることが最初のテーマだ。グリーンは砲台気味で、なおかつ手前は窪地になっており、わずかでもショートすると手前に転がり落ちてしまう。クラブ選択に細心の注意を払いたい。
打ち下ろしのティショットは左サイドのバンカーを避けてしっかりとフェアウェイを捕えたい。セカンドショットはミドルアイアンでは打てるはずだが、ピン位置に関わらず手前から攻めるのがセオリー。グリーンまわりは大小のマウンドや窪地などで囲まれている。ほんの少しでもミスヒットしたボールは、ボギーピンチに直結する。
ビル・コアとベン・クレンショーの手によって改良がくわえられたグリーンのひとつ。5番ホールをのぞけば、最も小さな部類に入る。右のバンカーに入るとパーセーブは一気に難しくなる。パーをセーブするなら、方向性に気を配り、手前から寄せるのが最もオーソドックスな攻め方である。
1999年、2005年の平均スコアは4.4で18ホール中、2番目に難しかった。左サイドにこのコースで唯一の池があるが、ティショットで基本的には楽に超えていくので、ほとんど意味をなしていない。ピンが近いショートサイドにグリーンを外すとパーを拾うのが難しくなる。
15番ホールと似たホールで、距離、番手もほぼ同じになる打ち下ろしのパー3。5つのバンカーがグリーンをガードしており、ミスショットを待っている。グリーンは大きく作られているが、アンジュレーションが激しい。手前は右から左に強く傾斜している。右にピンが切ってあるときに難度が増し、バーディの可能性はだいぶ低くなる。
ティグラウンドからの眺めでは、実際よりもフェアウェイが広く見える。実際にはグリーンまでS字のような形を描いており、まずは狙いどころをしっかりと見極めたい。1999年大会の最終日、ペイン・スチュワートは右ラフから第2打でレイアップ。4.5メートルのパーパットを沈めて伝説のガッツポーズを作り、フィル・ミケルソンを退けた。