ゴルフの聖地で半旗 「全英オープン」が安倍元首相に哀悼の意
2022年 全英オープン
期間:07/14〜07/17 場所:セントアンドリュース・オールドコース
ウッズとセントアンドリュース キャリアグランドスラムを達成した2000年大会/全英OP
1860年に第1回大会が行われてから今年で150回目となる全英オープン。世界最古のメジャーは“ゴルフの聖地”セントアンドリュース(スコットランド)を舞台に14日から開催される。
2000年大会と05年大会でセントアンドリュースを制覇したタイガー・ウッズは「マスターズ」(47位)、「全米プロ」(途中棄権)に続き、自動車事故でのけがから復帰後に臨む3回目のメジャーとなる。
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開幕を前に、まずはウッズが初めて全英優勝を遂げた2000年大会の4日間をプレーバックする。
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当時24歳のウッズはジーン・サラゼン、ベン・ホーガン、ジャック・ニクラス、ゲーリー・プレーヤーに続く史上5人目のキャリアグランドスラムへの重圧がかかる中、初日をボギーなしの「67」とし、2位で発進した。1カ月前の「全米オープン」(6月/ペブルビーチGL)では15打差で圧勝。周囲の期待や熱狂に応えるプレーで観衆を沸かせた。
アーニー・エルス(南アフリカ)を1打差で追ってスタートした2日目は「66」をマークし、単独首位に浮上。その勢いを失速させることなく第3ラウンドを「67」で回り、2位のトーマス・ビヨーン(デンマーク)とデビッド・デュバルに6打差をつけた。
最終日、2番、3番で連続バーディを奪った同組のデュバルが差を縮める。16アンダーのままだったウッズは4番でピン手前5mのバーディパットが入るのを確認すると、右手でガッツポーズ。6番、7番で再びデュバルがバーディを重ね、ウッズは3打差でバックナインに入った。
ウッズは10番でスコアを伸ばし、12番で3つ目のバーディを奪取。16番を終えた時点でデュバルとの差は8打に広がった。17番でグリーンそばのバンカーから4打を要して7アンダーに落としたデュバルを横目に、ウッズはそのホールをボギーで抑えて19アンダーで最終ホールに向かった。最後は1m強のウィニングパットを入れて力強く右手のこぶしを握りしめた。
最終ラウンドは「69」で4日間全てを60台とし、見事にキャリアグランドスラムを達成。入場者数は過去最高の23万9000人を記録し、通算269ストロークは当地の最少スコアでいまだ破られていない。