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2022年 全英オープン
期間:07/14〜07/17 場所:セントアンドリュース・オールドコース

ラストチャンスも覚悟 ウッズがセントアンドリュースで戦う意味

◇メジャー第4戦◇全英オープン 事前(12日)◇セントアンドリュース オールドコース(スコットランド)◇7297yd(パー72)

自動車事故によるけがから奇跡の復活を果たした4月の「マスターズ」は足の痛みに耐えながら47位、5月の「全米プロ」は大会自己ワーストの「79」をたたいた第3ラウンド終了後に棄権した。タイガー・ウッズが照準を合わせてきたのが復帰3戦目となる今大会。ゴルフの聖地での戦いには特別な意味がある。

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1995年に初めて出場した全英。その舞台であるセントアンドリュースは「アマチュアとしてすべてが始まった場所」。バンカーにつかまって予選落ちした同大会から5年後の2000年にはバンカーに一度も入れずに優勝してキャリアグランドスラムを達成。2005年には完全優勝を果たした。

「このゴルフコースは、簡単にプレーできることもあれば、風が変わるだけで難しくなることもあるのだと目を見張った。もちろん、潮の満ち引きによっても変わる。ゴルフの本場でプレーできること、その経験を積めることはいつも特別。そして、2度も優勝できたことで、より特別なものになった」

手術後のリハビリ中は「普通の生活をして、家で息子や友人と少し打ちっぱなしゴルフができたらいいな」と思っていたほど。それが、歩くまで回復して驚異の復活を果たすと「ここセントアンドリュースで、これまでで最も歴史あるこのトーナメントでプレーすることに集中した。ゴルフの本場で開催されるこの全英オープンを逃したくはなかった」

体の状態は「現実的にはそれほどでもない。46歳になると、26歳のときと同じようには治らない」と受け入れ、もう2度とフルシーズンをプレーすることは「体が許さない」という。「セントアンドリュースで、あと何回全英オープンが残っているかわからないが、95年にここで始まったし、22年にここで終わるのならそうなる。もう1回プレーするチャンスがあれば最高だが、保証はない」

肉体的にどこまでのレベルで戦えるか未知数と自らが認める今大会。キャッチフレーズは「EVERYTHING HAS LED TO THIS」(すべてはこのためにある)。150回の歴史と自身が刻んできた歴史を重ね合わせて戦いに挑む。(スコットランド・セントアンドリュース/清野邦彦)

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