「全英オープン」放送予定
2022年 全英オープン
期間:07/14〜07/17 場所:セントアンドリュース・オールドコース
中島啓太は“トミーズバンカー”から「強い気持ち」でパーセーブ
◇メジャー第4戦◇全英オープン 初日(14日)◇セントアンドリュース オールドコース(スコットランド)◇7297yd(パー72)
世界アマチュアランキング1位の中島啓太は5バーディ、5ボギーの「72」で回り、イーブンパーの55位で初日を終えた。「もちろん緊張もあった」と歓声や拍手の大きさで雰囲気がガラリと変わる大舞台でのプレーに胸を高鳴らせもしたが、3連続ボギーからのスタートに悔しさをにじませた。
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出だし1番は2打目をグリーン手前の小川に入れてボギーで発進すると、2番では1打目、2打目で左右に曲げて3オン2パットのボギー。3番は3パットを喫して痛恨の3連続となった。「いいショットも何個か打てていたし、とにかく強い気持ちで戦うということを常に頭に入れながら」と心を折ることなくプレーを続け、後半に折り返した10番でようやくバーディを奪って挽回に努めた。
12番でこの日3つ目のバーディを奪ってイーブンに戻した。13番でボギーをたたいて14番でバウンスバック。スコアを伸ばしたり、落としたりと激しいプレーが続いた末に16番でパーオンできずのボギーを喫し、残り2ホールでスコアを戻すのに必死だった。
「18番はワンオンのチャンスがあるとして、17番は絶対にボギーを打てない状況」。そんな気持ちとは相反し、フェアウェイから打った2打目をグリーン左のバンカーに入れた。中嶋常幸が出すのに4打要したバンカーでもあり、「普通にいら立ちでいっぱいだった」と心は荒れていた。
3打目のライを確認し、「なんとかパーで上がらないと」と思い直した。60度のウェッジを目一杯開いて打ち、ボールはピンそば2m弱に寄ってパーセーブ。「強い気持ち」でプレーした成果とも言える。最終18番は狙い通り、2打目をピン奥2.5mにつけてバーディを奪取した。
大会2日目は午前組でのプレー。「前半は難しい風が吹くホールが多いので、そこを耐えながら。チャンスをもっと取っていきたいのと、100yd前後で無理に攻めてボギーを打つのは避けたいと思っているので、そこを集中してできたらなと思います」。明確な目標を立てて、まずは予選突破に挑む。(スコットランド・セントアンドリュース/石井操)