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2022年 全英オープン
期間:07/14〜07/17 場所:セントアンドリュース・オールドコース

タイガー・ウッズ “最後”の聖地で感涙「信じられない気持ち」

◇メジャー第4戦◇全英オープン 2日目(15日)◇セントアンドリュース オールドコース(スコットランド)◇7297yd(パー72)

ギャラリーの喝采を浴びながら、数多の名選手を見送ってきた18番の名所スウィルカンブリッジをゆっくりと渡った。キャップを右手に持ってセントアンドリュースに別れを告げるかのように。タイガー・ウッズが6回目のゴルフの聖地での戦いを終えた。

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「ここセントアンドリュースで最後の全英オープンになったかもしれないと思っている。そして、ファンの喝采と温かさに信じられないような気持ちになった。ジャック(ニクラス)やアーノルド(パーマー)が過去に(引退のときに)経験したことがよく分かった。最後は同じような気持ちだった」

ウッズがアマチュアで初出場した1995年にパーマーが、2度目の優勝を果たした2005年にニクラスが引退した当地での思い出、関係者への思い、地元ファンの喝采…。そして、18番に隣接する1番からスタートしたロリー・マキロイ(北アイルランド)やその1組後ろで待機していたジャスティン・トーマスら選手仲間からのまなざしに思わず感涙したことを打ち明けた。

自動車事故から奇跡の復活を果たしてこれが3試合目。「幸運にも3つの大会に出場できた。しかも、全てメジャー大会。ここまで来るのに苦労してきたかいがあった」と振り返り、この先、何年後かになるセントアンドリュースでの全英でプレーできるかどうかは「体力的にわからない」と肉体的な限界を承知している。ただ、「試合を引退するつもりはない」とも言った。

初日から「78」「75」で通算9オーバー148位。2日間のタフなラウンドだったが、「1995年に“恋に落ちて”からずっとお気に入りのゴルフコース。いろいろなプレーができるところが好きなんだ。きょうも、朝は冬で、午後は夏だった。この辺りではよくあることだけど」

特別な思いを抱くセントアンドリュース。拠点を置くR&Aの名誉会員になることも決まった。「入ってすぐのところにロッカーがある。それはとてもクールなこと。おかげでティタイムが取れる」と笑わせた。(スコットランド・セントアンドリュース/清野邦彦)

タイガー・ウッズの全英オープン全記録>

年/コース/順/スコア
1995/セントアンドリュース/T68/+7(アマ)
1996/ロイヤルリザム/T22/-3(アマ)
1997/ロイヤルトゥルーン/T24/E
1998/ロイヤルバークデール/3/+1
1999/カーヌスティ/T7/+10
2000/セントアンドリュース/優勝/-19
2001/ロイヤルリザム/T25/-1
2002/ミュアフィールド/T28/E
2003/セントジョージズ/T4/+1
2004/ロイヤルトゥルーン/T9/-3
2005/セントアンドリュース/優勝/-14
2006/ロイヤルリバプール/優勝/-18
2007/カーヌスティン/T12/-2
2009/ターンベリー/CUT/+5
2010/セントアンドリュース/T23/-3
2012/ロイヤルリザム/T3/-3
2013/ミュアフィールド/T6/+2
2014/ロイヤルリバプール/69/+6
2015/セントアンドリュース/CUT/+7
2018/カーヌスティ/T6/-5
2019/ロイヤルポートラッシュ/CUT/+6
2022/セントアンドリュース/CUT/+9

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