「全英オープン」リーダーボード
2022年 全英オープン
期間:07/14〜07/17 場所:セントアンドリュース・オールドコース
アンプレアブルに4パット トラブル続きの松山英樹「怒らないよう“無”に」
◇メジャー第4戦◇全英オープン 3日目(16日)◇セントアンドリュース オールドコース(スコットランド)◇7297yd(パー72)
1アンダーで決勝ラウンドに進出した松山英樹は前半からショット、パットが上手くいかない一日となった。予選2日間を終えた時点でトップと12打差があっただけに猛チャージをかけたかったムービングデーは「76」とし、通算3オーバーにスコアを落とした。
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序盤は“ほぼ無風”とも言える状況ではあったが、4番でピン奥から3パットを喫してボギーを先行させた。前半唯一のパー5となる5番でスコアを戻せず、迎えた6番で1Wでのティショットを「打ちミス」して右のブッシュへ曲げた。アンプレアブルで処置して打った3打目はグリーンをとらえたが、15mのファーストパットを2.5mショートさせ、3パット目でカップをオーバー。その返しも入らず4パットのトリプルボギーをたたいた。
スコアを2つ戻して折り返した後半ではリンクスらしい風が強まっていった。11番(パー3)でバンカーに入れてボギーを喫すると14番(パー5)でもグリーン手前のバンカーに苦戦。一度はグリーンに乗せるも急傾斜で転がり戻ってきてしまい、ボールは再びバンカーへ。2度目のバンカーショットでなんとかグリーンに残し、ダブルボギーとした。
「なかなかショットもパットもかみ合わない中で、練習のときからきょうはすごく苦労するなというのはあった」と言う松山。「13番まではなんとかスコアを戻そう、戻そうと思っていたが、14番でいいバンカーショットを打てたけど、それがダボになってしまって。怒らないように“無”にして頑張っていました」
2打目をグリーンそばのバンカーに打ち込んだ終盤17番では、カップわずか横を通るようなリカバリーを見せてパーセーブ。18番では初日から獲り続けているバーディでホールアウトした。首位とは19打差の80位。メジャー2勝目は厳しい状況に直面したが、「あしたもう一日あるので」と次につながる何かを掴むためにも奮起した。(スコットランド・セントアンドリュース/石井操)