“ルーキー”石川遼/コラム&スイング集
2013年 マスターズ
期間:04/11〜04/14 場所:オーガスタナショナルGC(ジョージア州)
石川遼、23位発進 終盤に我慢「バランスが取れている」
海外メジャーの今季初戦「マスターズ」が11日(木)、ジョージア州のオーガスタナショナルGCで開幕。石川遼は5バーディ、2ボギー、1ダブルボギーの「71」で回り、1アンダーの23位タイで滑り出した。
分厚い雲に包まれて迎えたスタートホールの1番。石川はいきなりティショットを3番ウッドで右に曲げ、ボギー発進とする不安な出だしを見せた。しかし続く2番(パー5)で大きなフックラインを読み切り、3メートルを沈めてバーディを取り返す。前日の練習日までに比べ、柔らかいグリーンに手こずるかに思われたが、「あそこでタッチがバッチリ合ったのが大きかった」と早々に感触をつかんでいた。
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6メートルを決め、8番(パー5)では2オン2パットとして2アンダー。序盤戦の真っ白なリーダーボードに名を連ねた。
だがこの日、光ったのは後半の粘り。10番をボギー、2オンに成功した13番(パー5)は3パットのパー。14番では第1打を左に曲げ、林から出すのに2打を要し、痛いダブルボギーを叩いた。しかし続く15番(パー5)、そしてグリーン右のフェアウェイからパターでねじ込んだ16番(パー3)と連続バーディを奪取。上がりの2ホールはセカンドショットをいずれもグリーンの奥にこぼしたが、砲台グリーンのラフをクッションに使い、見事なパーセーブを続けて締めくくった。
同組の世界ランク3位のジャスティン・ローズ(イングランド)、同5位ブラント・スネデカーはともに2アンダー。初日からエンジン全開、ガッツポーズを繰り返す2人にも食らいついた。「1番は(緊張で)ガチガチだったけれど、ティショットが終わったらリラックスできた。パー5でバーディが獲れているのはロングゲームとショートゲームのバランスが取れている証拠」。5年連続でプレーするコースへの「慣れと経験」は、とりわけ要所の精神面で活きた。
初日「71」は唯一予選通過を果たした2011年と並ぶ好スコア。「優勝争いをするため必要なスタートが切れた」とまずは及第点をつけていた。(ジョージア州オーガスタ/桂川洋一)