2021/06/10米国女子

期待も国籍も越えて、ゴルフを好きなままでいたい/笹生優花独占インタビュー

19歳のチャンピオンは、食事中はわずかな会話に参加しただけで寡黙だった。だが、取材の段になると、自ら車まで走っていき、無造作に優勝カップを持ってきてくれた。本物のトロフィーで、しばらくは笹生本人が預かっていて良いのだという。 「でも、荷物になるからあす返そうと思っています。USGAの人たちが、もう(全米オープンが行われる)トーリーパインズにいるそうなので」 あとから、台座に名前の彫られたレプリカが送られてくる手はずになっている。 ◆ ゴルフを好きなままでいたい 8歳のときに妹、弟と3人で始めたゴルフは、18歳でJLPGAのプロテストに合格し、19歳で「全米女子オープン」制覇の栄冠までたどり着...
2020/12/18米国男子

聞こえない声援に思う 2020年・無観客開催で知ったもの/松山英樹インタビュー

「打ちづらい」――。85年以上の歴史で初めて11月に行われた「マスターズ」。松山英樹はオーガスタナショナルGCで眉間にしわを寄せた。「違和感しかない。ギャラリーがいないだけでコースの見え方が違う」。例年なら1日あたり4万人を収容するゴルフの祭典は2020年、無観客で開催。同様の措置はあらゆる大会で講じられた。新型コロナウイルスは世界のツアートーナメントの会場からファンの“声”を奪い去った。 「See you at Masters..」の3分後に 3月、フロリダ州TPCソーグラス。連続する日常が一変する瞬間に松山はいた。“第5のメジャー”と言われる「プレーヤーズ選手権」。単独首位でホールアウト...
2009/03/16マスターズ

片山晋呉インタビュー/出場するからには結果を残したいし、過去の自分に勝ちたい!

マスターズからの招待状 マスターズに5年連続8度目の出場となる片山晋呉。昨年は初日7オーバーと大きく出遅れ、自身2度目の予選を喫した。日本からスポットでマスターズに参戦する選手たちにとって、一番難しいのが調整面となる。片山の場合、日本のトップに立ち続けるという目標があるため、年間を通じて考えると日本ツアーのピーク時(秋)に照準を合わせた調整をしてきた。 そのため、前年のシーズン終了後はしばらく体を休め、年が明けてから序々にトレーニングを始めるため、4月上旬に開催されるマスターズに万全の態勢にもっていくことが難しかったのだ。しかし、今年の片山は今までとは気持ちも調整面でも早めにマスターズに向けた...
2011/01/13国内女子

原点回帰とホステスVへの誓い【有村智恵インタビュー vol.4/2011年シーズンに向けて】

<昨年の反省を踏まえ・・・> 有村智恵の2010年シーズンは、反省の言葉の繰り返しだった。目標としていた“賞金女王”は叶わず、終わって見れば賞金ランキング6位。ショット、パットともに噛み合わない流れが続き、ツアー屈指ともいえるショットメーカーが、最後まで本来の姿を取り戻すことはなかった。 「このオフに練習をして、その仕上がり具合で2011年の目標を決めていきたい。今のところは、そう思っています」。具体的な勝利数や賞金ランクを挙げることはなく、まずは自分の状態と相談しながら目標を定める。新たなシーズンを迎えるにあたり、有村からは初心に戻る気構えが感じられた。練習やトレーニングの指針も、基本的な...
2010/12/22国内女子

「成績に関しては20点か30点」 【有村智恵インタビュー vol.1/国内ツアー前半戦を振り返る】

<掲げた目標は“賞金女王”&“海外メジャー制覇”> 2009年シーズンは5勝を挙げ、最終戦まで賞金女王を争う飛躍を遂げた有村智恵。ツアーでもトップクラスの実力と人気を兼ね備えた選手へと成長し、高い期待を背負う中で2010年シーズンを迎えた。自らを鼓舞し、覚悟を固める想いもあったのだろう。新シーズンに向けた目標を「賞金女王と、海外メジャー制覇」という、さらなる高みに設定。つまりは、日本と世界の舞台で頂点に立つことだ。 昨年の「全英リコー女子オープン」で予選落ちを喫した反省から、オフの練習は「基本的なことではなく、プラスアルファを重点的に」と、方向性を1つに絞った。「風が強いと成績が悪いと感じた...
2011/01/05国内女子

「成長を実感」メジャーが導いた進化 有村智恵インタビュー vol.3/2010年 海外ツアーを振り返る

<恐怖心との戦い> 有村智恵が初めて海外メジャーの舞台を踏んだのが、09年の「全英リコー女子オープン」。なにごとも初挑戦というものは脳裏に深く刻まれるものだが、有村に刻まれたものは“海外メジャーへの恐怖”だったという。 予選2日間で通算19オーバー、カットラインに遠く及ばずに予選落ち。「あれだけ叩いてしまい、すごくネガティブな、苦手意識ができてしまった。海外の試合への恐怖心もあった」。09年オフに徹底して取り組んだ、ショットの球筋やアプローチのバリエーションを増やす練習。これらは全て、すでに出場資格を持つ2010年の海外4大メジャーを見据えてのものだった。 <海外メジャー初の予選突破!> ...
2004/07/18米国男子

3日目/「短いパットを決めてきたのが効いている」ミケルソンにインタビュー

全英オープン 今季悲願の「マスターズ」優勝を飾ったミケルソン。もし勝てば、2002年のタイガー以来となる1シーズンで複数のメジャータイトル奪取ということになる。3日目はミケルソンお得意のクリエイティブなショットが多く放たれ、またミスを最小限に抑える賢いプレーで首位に2打差と迫った。 フィル・ミケルソン(3位タイ・6アンダー) 「初日の17番以来ノーボギーというのは気分がいいね。初日のスコアを考えると、この2日間が上手くラウンドできて本当によかった。でも昨日も今日もそんなに厳しいパーセーブはなかったね。今日の15番のようにラッキーに助けられたこともあったけど、大事な短いパットを確実に決めてきたの...
2006/04/08米国男子

2日目インタビュー/2位タイに躍進したF.カプルス「後半ショットが良くなりました」

マスターズ2日目 フレッド・カプルス(2位タイ/3アンダー) 「今日はタフなコースでした。他の選手も同じ意見だと思いますが、私がスタートした午後1時45分は風がかなり吹いていました。とても難しかったです。風が吹くことによってピンの近くに寄せるのが難しくなりました。 フロントナイン(前半)はショットの内容はあまりよくなかったのですが、いくつかのパーパットが決まり、できしのぐことができました。バックナイン(後半)に入ると、ショットの調子が良くなりました。12番のバーディはとても良かったです。その後14番でバーディをとりました。 15番はいいティショットを放ち4番アイアンを握っていました。キャディの...
2006/04/08米国男子

2日目インタビュー/虎視眈々と優勝を狙うE.エルス「途中までは良かったのですが・・・」

マスターズ2日目 アーニー・エルス(5位タイ/2アンダー) 「2日間ともいいラウンドだったと思います。今日のスコアカードを見てわかるように途中までいい感じでスコアを伸ばしていました。10番のプレーが悪かったです。ティショットを引っ掛けてしまいました。心理的なミスでした。それ以外はいい内容のゴルフでした。ティショットでフェアウェイをキープできましたし、パーオンも多かったです。パットもそこそこ入っています。現在の2アンダーという位置は、決して悪い位置ではないと思います。今日のコンディションはとてもタフだと思います。週末にチャンスがくると思いますよ」...
2006/04/08米国男子

2日目インタビュー/5位タイにつけたP.ミケルソン「うまくこらえることができた」

マスターズ2日目 フィル・ミケルソン(5位タイ/2アンダー) 「今日はもう少しでいいラウンドになる感じがありました。勿体なかったショットもありました。しかし今の位置でも週末に向けていいポジションだと思います。今日は難しい日でした。もっとスコアを落としてしまう状況もありました。11番では池に入ってしまいましたが、ドロップしてから1パットのボギーでうまく抑えることができました。その後もピンチがありましたが、いくつかバーディをとることができました。 11番は風を読み間違えました。左から右の風だと思っていたら右から左の風でした。このように風が変わるのはここではよくあることです。右に外すとパーを拾うのは...
2006/07/24米国男子

全英オープン最終日インタビュー/C.ディマルコ「メジャー戦の優勝争いはまるでドラッグのようだ」

クリス・ディマルコ(アメリカ)/通算16アンダー、2位 「コースは今日のほうが難しかったです。タフでした。風も強かったですし、いいスタートを切ることができませんでした。2番と3番はパーでした。そこの2ホールは難しいホールです。そして6番で良いバーディを取りました。(1番を除く)17ホールで5アンダーでしたから良いゴルフをすることができました。 タイガーに追いつくのは難しいです。自分の持っているすべての力を出し切らないといけません。私はトライしました。あと9月にあるライダーカップに出場するため必要なポイントも稼がないといけませんでした。怪我もありましたが、やっとそれを乗り切ることができたと思いま...
2006/07/22米国男子

全英オープン2日目インタビュー/C.ディマルコ「天国にいる母が見守ってくれているはず」

クリス・ディマルコ(アメリカ)/(通算9アンダー)、3位 今日はパッティングが鍵でした。8メートルから10メートルのバーディパットをいくつか沈めることができました。コースはまた硬くなってきています。(昨日の)雨の影響で軟らかくなった分、やさしくなったように思えます。そして風も強く吹いていないので良いスコアが出ているんだと思います。タフなホールもあります。バンカーに入れないようにしないといけません。 (亡くなった母について) 母はいつも私を応援してくれていました。私のプレーする大会に良く来てくれていました。ジュニア時代にはコースに連れて行ってくれました。もし今大会私がプレーしなかったら母は怒った...
2023/07/14全英オープン

バーディは4つ来る データが支える中島啓太ポーカーフェイスの快進撃/単独インタビュー(下)

「プロ転向したタイミングが、体調も調子も一番悪かった」。中島啓太が満を持して迎えたプロ初年度は、決して満足できるシーズンではなかった。初戦は昨年9月「パナソニックオープン」。一昨年にアマチュア優勝を挙げた大会は48位だった。8月に高熱が続いて寝たきりの日々が続き、病み上がりで同月末の「世界アマ」出場のためフランスへ。帰国後すぐに大学の試合に出場し、5日間で10ラウンドをこなした直後にプロデビュー戦を迎えていた。 11月「ダンロップフェニックス」では予選落ちも味わった。「去年はゴルフが完全にヘタ。ティショットも荒れて結果も出せなかった」と振り返った時期を経て、今季は国内ツアーの10試合でトップ...
2024/02/23国内女子

「もう一回、フルで戦いたい」 身体の変化と眠れぬ育児から/宮里美香インタビュー(後編)

宮里美香が“ママ”になってツアーに戻ってくる。かつて想像すらしなかった34歳の“いま”について語った前編に続き、後編は出産によって起きた体型の変化や育児に奮闘する日々、競技ゴルフを続ける決断への経緯を聞いた。(取材・構成/石井操) 「やること全部しんどい」 2022年12月に出産した4カ月後には、復帰に向けて活動を再開した。日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)の規定では、産休制度を利用できるのは出産日から36カ月間。シード選手として迎えた22年に産休に入った宮里は、当時の資格のままシードを保持することができた。 「規定では3年間も休めるけど、私は30歳を過ぎている。年齢的な部分もあるので産休...
2016/02/26モテゴル研究部

第4話 ハロウィン仮装ゴルフ(後編)

! 茶屋にも美女現る! ひえー! 次ページ:支配人にインタビューしてみた (・・・支配人にインタビューしてみた・・・) - 支配人の仮装はベイマックスですか? 支配人:「いえ、これはマシュマロマンです
2024/07/23topics

串打ち3年、裂き8年…削りは「10年」/THE PROFESSIONAL Vol.2 岩國誠之(ウェッジ担当ツアーレップ)

ゴルフ業界に数多くある仕事の中には、あまりスポットライトが当たらない専門職がある。業界を陰で支える人たちだ。そんなプロフェッショナルに光を当て、普段の仕事ぶりを紹介する今企画。第2回は、ウェッジグラインドのスペシャリスト、タイトリストのツアーレップ・岩國誠之(いわくに・しげゆき)氏。使用率No.1を誇るボーケイウェッジの削り、研磨、組み立てを一手に引き受け、プロからの信頼も厚い。知られざる日常に迫った。 練習日は目が回る忙しさ トーナメント会場での岩國氏の一日はまだ日の昇らないうちから始まる。密着したのは4月「ISPS HANDA 欧州・日本どっちが勝つかトーナメント!」(静岡・太平洋C御殿場...