9年ぶりのリバプール 松山英樹はチャンピオンと回った記憶も頼りに
2023年 全英オープン
期間:07/20〜07/23 場所:ロイヤルリバプール(イングランド)
「6連戦はしたくない」松山英樹 全英はラストサバイバルの始まり
◇メジャー最終戦◇全英オープン 事前(18日)◇ロイヤルリバプール(イングランド)◇7383yd(パー71)
4月の「マスターズ」は16位、「全米プロ」で29位。先月「全米オープン」は32位で終えた。まだトップ10入りのない、ことしのメジャーの最終戦は松山英樹にとって例年とは少し違う意味を持つ。苦戦が続くPGAツアーで、来季の立ち位置を決めるサバイバルレースの始まりでもある。
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今大会を含めてレギュラーシーズンは残り3週、プレーオフシリーズを入れて6週。2022―23年シーズンの佳境を迎えて、松山はフェデックスカップポイントランキングで56位にいる。21年の「マスターズ」優勝による長期シードを含め、来季の出場権が危ぶまれる位置ではないが、毎年の目標であるトップ30入りへは数少ない残り試合での好成績が求められる。
ツアーは今季、プレーオフ初戦の「フェデックスセントジュード選手権」(テネシー州TPCサウスウィンド)進出条件を大幅に変更。ポイントランクで上位125人だったところを70人に減らした。第2戦「BMW選手権」(イリノイ州オリンピアフィールズ)に進んだ50人には来季、予選落ちのない高額賞金大会の出場資格を自動的に付与。松山が目標にしているのが、その先の最終戦「ツアー選手権」(ジョージア州イーストレイクGC)出場だ。
最終戦進出における昨年までの「9年連続」は継続中の選手でツアー最長。記録をさらに伸ばすために、成績に連動するたくさんのポイントが必要だ。次週の「3Mオープン」(ミネソタ州TPCツインシティーズ)出場を決めており、最終戦まで大西洋をまたいで6週続けて試合に出る可能性がある。
「できれば6連戦はしたくないですよね。頑張れなければ、4連戦くらいで終わるかもしれない」と綱渡り状態であることを自認している。「今週、来週と頑張れば(上位で終えれば、2週後のウィンダム選手権を)休める。休めるように頑張りたい」。今季のトップ10入りは3月の「ザ・プレーヤーズ選手権」(5位)が最後。「良い成績を出したいのもありますけど、自分の期待とぜんぶ裏腹の結果になっている。あまり期待せずにできたら」と口元を引き締めた。(イングランド・ホイレイク/桂川洋一)