2023年 全英オープン
期間:07/20〜07/23 場所:ロイヤルリバプール(イングランド)
コリン・モリカワが「全英」で未公開の3番アイアンを使用
ロイヤルリバプールGCでの「全英オープン」を前に、多くの選手たちはフェアウェイウッドに代え、ロングアイアンを追加してきた。フェアウェイウッドと比較すると、低ロフトのロングアイアンは風の強いコンディションでコントロールの高まる低い弾道を打ちやすいのである。
ロリー・マキロイ(北アイルランド)がリンクススタイルのコンディションに合わせ、テーラーメイドP760の2番アイアンを実戦投入したのに対し、同じくテーラーメイドの契約選手であるコリン・モリカワはいつも使用する5番ウッドを3番アイアンに置き換えた。ただし、モリカワの場合、投入したアイアンのモデルは未公開であり、今回初めてのお披露目のテーラーメイドP790の3番アイアンだった。
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テーラーメイドの関係者によると、モリカワはP790モデルの2番アイアンと3番アイアンをテストし、最終的にはオフセットの具合とアドレスでの座りを気に入った3番アイアンを選択したとのこと。
モリカワのP790 3番アイアンはロフト角が18.5度で、トゥルーテンパー ダイナミックゴールド ミッド115シャフトが装着されている。これはほかのアイアンの番手に装着するダイナミックゴールド ツアーイッシューX100に比べると、若干スピン量が多くなるように設計している。そして、テーラーメイドP770の4番アイアン、P7MCの5番と6番アイアン、P7CMのショートアイアン(7番~PW)の複合アイアンセットで構成した。
また、モリカワはウェッジも変更している。
彼は50度と56度ウェッジに関しては、引き続き新しいテーラーメイド ミルドグラインド4モデルを使用しているものの、同社のレップによると60度ウェッジは、リンクススタイルに合わせて新しいハイトゥウェッジに変更したという。
セントアンドリュースで開催された2022年「全英オープン」では、極度に硬いコンディションに対抗するため、多くの選手がウェッジをよりローバウンスの物に変更した。しかしながら、ロイヤルリバプールのコンディションは若干異なっており、ウェッジの変更をする選手は少なかった。
タイトリスト ボーケイのレップ、アーロン・ディルはGolfWRX.comに対し、「例年よりコンディションは柔らかいですね。少し前から今週にかけて、コースが含んだ水の量は、グリーンサイド周辺だけでなく、バンカーも柔らかくした。芝からは、台所で使うスポンジの上でチッピングをするような感じがします。表面は柔らかいですが、ターフから1インチ入ると硬いですね」と述べた。
さらにディルは「バンカーは砂の量が多く、こんもりしています。レーキの爪幅は離れており、湿った砂はボールに付着します。選手たちは、バンカーから脱出するにあたり、より速いヘッドスピードが求められるとコメントしています」と話す。
ロイヤルリバプールでは「全英オープン」出場選手が数多くのチャレンジに直面することが見込まれるとあり、彼らは戦いに向けギアの調整に余念がないのである。
(協力/ GolfWRX, PGATOUR.com)