ディフェンディングチャンピオン藤田寛之のコース攻略
17番 456ヤード パー4
本当にこのホールはうまくいかない…。自分の中でドライバーで打つことにかなり抵抗があって、3Wなどで200ヤードくらい残してもフェアウェイに置いておきたい。完全にフックを打てる選手であればフェアウェイを捉えやすいけど、左の林がせり出してきている下側がフェアウェイなので、林に入れていくようなフックを打たないといけない。そのショットが自分にはなかなか打てないんです。さらに左からの風が多いので、自分にとっては日本で3本の指に入るくらい苦手なホールですね。(07年には)右の林に入れて、トリプルボギーを打っていてイメージも悪いし…。そこを回避するために自分は刻んでいくんですけど、そうするとボギーとかになってしまう。このホールは本当にティショットが鍵ですね。
ただ、球筋が以前は完全なフェードボールだったけど、今はストレートボールに近くなっているので、どう対応できるかは楽しみです。“優勝争いであの17番を克服すること”が、自分が大洗でステップアップするキーワードと言えるんじゃないでしょうか。ティショットでしっかりとフェアウェイをキープして、そこからバーディチャンスにつける。そういうゴルフができれば、自分の成長を思いっきり感じることができますね。
- 藤田 寛之(ふじた ひろゆき)
- 福岡市出身、1969年6月16日生まれ。 高校時代からゴルフを始め、1992年にプロ転向。ツアー5年目にプロ初優勝を飾る。 年を追うごとに完成度を増していくプレースタイルは40歳を過ぎてピークを迎える。 そして昨年には年間4勝を挙げ、ついに賞金王へと上り詰めた。 昨年のダイヤモンドカップ(ザ・カントリークラブジャパン/千葉県)では2日目に首位に 立つと、そのまま逃げ切り優勝。早々に年間2勝目とし賞金王への足場を築いた。 大洗で開催された07年大会では17番までトップを走っていたが、結果は5位タイで終わっている。
コース解説
ボギーでも仕方ないと 腹を決めて打つ
左に折れる距離のあるパー4。左の松林ギリギリを狙うのが常道ルートだが、フックがかかるとフェアウェイが左に傾いているだけに左の松林に飛び込む。ならば右に打ち出せばいいかといえば、スライスがかかると左からの海風にあおられて、これまた松林に飛び込む。右からのドローが正確に打てなければすぐにダボになる。よって、ティショットをスプーンで刻み、セカンドをクリークで打ったり、ティショットからクリークを選択する選手もいる。グリーン周りは左サイドが地獄谷と呼ばれる谷になっているが、それを嫌がると、右の林に入れることにもなりかねない。ショートめに打ってアプローチで寄せるのが安全。とはいえ、そんな消極的なことができないのがこのホール。勇気が試される。
- 水巻 善典(みずまき よしのり)
- シニア3年目の2010年は、優勝こそなかったものの抜群の安定感を発揮、全10試合中、5試合でベスト10入りを果たした。賞金ランクも8位と順位を上げている。94年には、米国男子ツアーにも挑戦し、「バイロンネルソン」で6人のプレーオフの末2位タイに入る活躍を見せ、日米両ツアーでシード権を獲得した経験がある。
HOLE | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | OUT | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 | IN | TOT |
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YARDS | 442 | 517 | 407 | 165 | 450 | 348 | 573 | 214 | 445 | 3561 | 520 | 390 | 380 | 438 | 192 | 571 | 245 | 456 | 437 | 3629 | 7190 |
PAR | 4 | 5 | 4 | 3 | 4 | 4 | 5 | 3 | 4 | 36 | 5 | 4 | 4 | 4 | 3 | 5 | 3 | 4 | 4 | 36 | 72 |